DAW・シーケンサーエンジンを支える技術 [紙+DL]
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※本書はDL版のみ第2版を販売しています。こちらをお買い上げいただいた方にも第2版 PDF版をお渡ししています。価格はDL版と紙+DL版で同一です。第2版の詳細はDL版を参照してください。 ●「DAWを作るために必要な技術」を幅広く解説 本書は、既存のDAW(Digital Audio Workstation)などの音楽シーケンサーをプラグインで拡張したり、新しく自分で音楽シーケンサーを開発したり、といった、単に利用するのを超えるレベルで音楽ソフトを活用したい人にとって、参考となるような情報をまとめたいという思いのもとに生まれました。 音楽ソフトに関連する技術の話は多岐にわたりますが、DAWのようなソフトウェアの開発を主眼に置いた本はあまり見たことがありません。DAWは大規模なソフトウェアであり、個人や小規模なソフトウェア開発チームで取り組むのは困難であるかもしれませんが、開発のために必要な参考資料が包括的にまとまっていないということもあるでしょう。 一般的な書店のコンピューター関連書籍のコーナーで見つけることの出来る音楽関係の技術書には、(筆者の観点ですが)概ね3パターンあります。 - Cubase, ProTools, Studio Oneなど既存のDAWやオーサリングツールの使い方を解説する書籍 - DAWなどを利用した音楽の作成テクニックを解説する書籍(Vocaloidの使いこなし方なども含む) - 音声処理・信号処理など工学に類する書籍 本書はこれらのどれにも属さないものになると筆者は考えています。 筆者がかつて見てきたソフトウェア開発の分野では、IDE(統合開発環境)に関する情報も同様の問題をかかえていたと思っています。IDEはエディタ、コンパイラ等のツールチェイン、プロジェクトモデル、デバッガー、UIデザイナーなど、数多くの部品から成り立っています。それぞれを構成要素に分解していけば、個別には個人開発者でも十分に立ち向かえる課題になりますし、資料になる書籍のある分野もあります。一方で、それらを総体的な視点でまとめようとするものはほとんどありません。 DAWに関しても、同じような視点で分析し、課題を因数分解して、個別の課題は既存の書籍などを参照しつつ、それらがどのように繋ぎ合わせられるのかを解説することで、自分が普段使っているDAWについて、理解を一段深められる本があるべきだ、と筆者は考えます。本書は、その結実としての1冊です。 サンプルページなどはこちらで公開しています: https://atsushieno.github.io/ginga/m3-2019a.html (B5, 56ページ)